「日本のいけ花の特徴は、花と緑との組み合わせで、いろいろな風情を楽しむことです。(中略)花そのものよりもむしろ、緑の葉を重要な存在とする考えは、植物民族としての、日本人独特の美意識です。緑の葉なしでは、花は語ることも訴えることもむずかしいのです」
「日本人のいけ花ほど緑の中の花の姿を大切にしているものは、世界に類を見ません」
(『花一輪を百輪のごとく』岡田わ著より)
脇役の葉が、主役の花以上に重要な存在である、ということですね。意識するとしないとにかかわらず、人は、そのように葉に対して接しているのですね。